★★ 2004年5月8日 ★★


 京都天が瀬の天女伝説 シンボルモニュメント完成記念 

シンボルモニュメント除幕式
市原悦子さん「トークショー」と「京都天が瀬の天女伝説」初公演

 

 5月8日、京都府天ヶ瀬金井戸の京都天が瀬メモリアル公園にて、天女伝説のシンボルモニュメント完成を記念する祝典が開かれました。
 集まった「京都天が瀬の天女伝説の会」会員や来賓の数は約500人。この日の宇治の里は晴天で、芝生の緑がまぶしい初夏の陽気でした。

◆「天女降臨・・・!」「金砂湧出・・・!」参加者も唱和しての除幕式


【天女降臨の儀】

 雑木林の豊かな自然に囲まれ、ときおりウグイスの声が響く広々とした園内で、記念イベントは華やかに開始されました。

 モニュメント前での除幕式では、まず僧侶による「天女降臨の儀」が執り行われ、朗々とした表白のあと天高く散華(花びらをかたどった紙)が撒かれると、参加者から拍手が起こりました。


【除幕式】

 除幕はモニュメントやイベントを企画した人々を先頭に、参加者全員で行われました。

 物語の随所を表す挿絵が刻印された、6本の巨大な石柱は、それぞれ純白の布に覆われていました。
 物語の章題を順に唱和しながら、布にむすびつけられた細長い紐を皆の手で1本ずつ引いてゆくと、布が下がって、黒御影石に彫り込まれた美しい絵が現れました。


【皆で紐を引きました】

まるで今まさに、羽衣を脱ぎかける天女のような石柱の姿でした。

 除幕されたあとは、参加者もモニュメントの間の散歩道を通って、自由に鑑賞することができました。清らかに流れて跳ねる水、水路のそばではしゃぐ子どもたちの姿が印象的でした。

◆「いつもはお断りするのですが、とてもいい風景だったので・・・(笑)」


【体験を語る市原悦子さん】

 続いて、女優の市原悦子さんによる、トークショーと、「京都天が瀬の天女伝説」の朗読が行われました。
 実は屋外の壇上は初めてで、「はじめはお断りしようと思っていた」と市原悦子さん。ところがメモリアル公園の風景写真を見て、気持ちを変えられたとか。
 「緑を見ると目が見えるような、遠くを見ると耳が聞こえるようになるような。こんないい場所で、お墓に入る人も気持ちいいでしょう」と笑いを交えて話されました。

 市原さんのお話ははじめはゆっくりと、来場者に合わせるように、自らの疎開体験や、女優になったきっかけ、舞台への思い入れなどを語ってゆかれました。


【話に聞き入る来場者】

 21年続いた「まんが日本昔話」は、毎回の絵が上質で、制作費がかかりすぎたために終了してしまったそうです。
 「他の俳優さん達は、次は自分がと思って、私と常田さんが死ぬのを待ってたんですよ」なんていうお茶目な発言も出て、来場者をなごませました。

 「なんでも質問してください」という市原さんの言葉に、来場者から「お年は?」と問われ、市原さんが「アッハッハァ」と豪快に笑われる場面もありました。

◆情感あふれる朗読


【少女たちから花束を
贈られる市原悦子さん】

 そして親子の情愛を美しく描いた「京都天が瀬の天女伝説」の朗読が始まると、観客はすっかり引き込まれ、市原さんの物語に耳を傾けました。
 「昔話」やドラマでもおなじみですが、市原さんの演じる登場人物にはとても魅力があります。天女を演じるときの声音にはみずみずしい色気が感じられ、母を思う子どもたちの姿は健気で愛情に満ちていました。

 イベントは、トラブルや事故もなく無事終了し、全員が満足して笑顔で帰って行きました。 あとでうかがった話ですと、市原さんもお話を終えられた後、とても満足して帰られたとのこと。


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